2011年09月13日
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環七付近に板暗渠大量残存

Written By: 川俣 晶連絡先

 昔は、際限なく探索はできないので、環七までが守備範囲と考えていました。

 だから、笹塚まで歩いたことがあると言っても、徒歩で探索したのは環七までです。その先で探索したことがある場所は、電車利用ありです。

 ところが、自転車で環七リミッターを解除してみると、愕然としました。

 環七のすぐ向こうに、信じられない板暗渠世界があった!

 既に暗い時間帯に1時間ほど探索に行っただけで、ざくざく発見できました。


より大きな地図で 代田橋支流20110913 を表示

感想 §

 代田橋から初台までの間、玉川上水には南に張り出した2つのコブがあります。笹塚側のコブは池があったらしく、それは探索したことがあります。

 しかし、代田橋側のコブには何も無いと思っていました。しかし、今回発見したのは代田橋側のコブを発生させた河川の跡そのものでしょう。玉川上水新水路を超え、甲州街道を越え、京王線を越え、獣を超え、人を超え、玉川上水近くまで続いています。環七の下を通る地下道入り口のすぐ近くです。

 感じとしては、歴史的に自然河川→農業用水→下水と変わった感じですね。自然河川としては少し高いところまで続きすぎという気がしますが、玉川上水から水を引くため人工的に延長された感じがします。しかし、農業用水から下水に用途が変わると、玉川上水に接続されている必要も無くなり、切り離されてしまった感じがあります。あくまで感想で裏付けはありませんが。

 ちなみに、加瀬竜哉さんのサイトの以下のページの最初の方に出てくる写真の水路跡そのものです。帰った後で調べて分かりました。

 加瀬竜哉さんも、ここをしっかり歩いていたのかぁ。

 それにしても、甲州街道を越える水路跡のというテーマを思いついて、たまたま見つけた痕跡の延長線を調べた結果がこれとはまさに驚き。これほど凄いものを見られるとは思いませんでしたよ。

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